2018年6月23日土曜日


雨だったからこそ、いつも賑やかな場所に、人がいなくてラッキーだった。

雨粒と一緒に、公園を散歩。

そばのオープンカフェで、ビニール傘を上手に重ねて語りあっている人たちがいて、感心した。

その店で、私は「カプチーノ」の味を知ったのだった。

すぐそばのイタリアンレストランでは、お世話になったかたとの思い出がある。

ちょっと先にはテレビ番組のロケをした場所。

去年大事な友人を連れてきた本屋があったり、「海老トースト」をはじめて食べた店も近い。

必ず寄っていたパン屋さんや、1年中クリスマス気分になれる店があったり、長く通った美容院もある。

東京に来るまでも、来てからも、たくさんの憬れがつまった街。

そして、はじめてコンサートをした場所があるから、なおさら愛着がある。

94年6月23日、私はどんな風にここに来たんだっけ?

細かいことは忘れちゃっていて、ほんとに残念。

きっと、人生には大切な瞬間がたくさんあるから、それを閉じ込めておける場所が足りないんだよね。

日が暮れてからは、別のなつかしい場所へ。

以前住んでいた家を見に行った。

小さな車しか通れない道は変わらず細くて、勝手にお気に入りにしていた豪邸にはオレンジの灯りがついていた。

知り合いでもなんでもないけれど、長生きしていただきたい人生の姉御が住んでいらっしゃる。(以前お見かけしてからファンなのです。)

私の大切な記念日。

仕上げは、「Asoviva!」ライブ。

パーカッショニスト3人(高橋結子・中北裕子・朝倉真司)の、素晴らしい縁の宴。

雑草という草が無いのと同じく、雑音なんて音はこの世には無いのだ。

リズムが鳴ると、歌いたくなる。

ただ、呼吸という風に声の色をつけたいと思った。

私は、「歌うよろこびを忘れずにいよう」が、自分との一生の約束なのだけれど、そういうことを思い出させてくれる時間だった。

帰り道は晴れていて、夜空なのに、明るかった。


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